GS1 DataBar(GS1データバー)とは
GS1 DataBarは、従来のJANシンボルより小さな面積で、より多くの情報を表現できるGS1標準のシンボル体系です。生鮮食品、小型商品、クーポンなど、JANコードが物理的に入らない、あるいは賞味期限や重量を一緒に持たせたい場面で使われます。
JANシンボルとの違い
| JANシンボル(EAN-13) | GS1 DataBar | |
|---|---|---|
| 基本寸法 | 37.29mm × 25.93mm | より小型(種類による) |
| 格納できる情報 | GTIN(13桁)のみ | GTIN+賞味期限・ロット・重量など |
| アプリケーション識別子 | 非対応 | 対応 |
| POS対応 | ほぼ全機種 | 機種と設定による |
最大の違いはアプリケーション識別子(AI)を扱える点です。GS1-128と同じAI体系を使い、AI(01)にGTIN、AI(17)に賞味期限、AI(3103)に正味重量といった形で複数の情報を1つのシンボルに格納できます。
主な種類
- GS1 DataBar Omnidirectional——全方向から読み取れる基本形。小型商品向け
- GS1 DataBar Stacked——2段に積み重ねた形。横幅が取れない場合
- GS1 DataBar Expanded——AIで追加情報を格納できる型。生鮮食品の重量・期限表示など
- GS1 DataBar Limited——小型で、店頭POSを想定しない用途
どれを使うかは格納する情報量と印刷できる面積で決まります。追加情報が必要ならExpanded、GTINだけで面積が足りないならOmnidirectionalまたはStackedが候補になります。
採用前に必ず確認すること
ここが最も重要です。GS1 DataBarは、すべてのPOSレジで読めるとは限りません。
JANシンボルは事実上すべてのレジが読みますが、DataBarはスキャナーのファームウェアと設定に依存します。読み取り可能な機種でも設定で無効になっていることがあります。
- 納品先の小売チェーンにDataBar対応の可否を確認する
- 対応している場合、どの種類(Omnidirectional / Expanded 等)を受け入れるか確認する
- AIで格納する項目とその形式を仕様書で確認する
- 実機での読み取り検証を行う
確認を省いて採用すると、店頭で読めず手入力対応になります。取引先の合意なしに切り替えないでください。
番号の発番について
DataBarに格納するGTINは、GS1事業者コードに基づく正式な番号である必要があります。当サイトを含め、どのツールも事業者コードを発行することはできません。取得手順はGS1事業者コード登録ガイドをご覧ください。
不定貫商品(重量が個体ごとに異なる商品)では、インジケータが9のGTIN-14や、インストアコードを使う運用もあります。用途に応じてGS1 Japanへご確認ください。
当サイトのツールでの対応
当サイトのツールはGS1 DataBarの生成に対応していません。DataBarが必要な場合は、対応するラベル発行ソフトまたはプリンタメーカーのツールをご利用ください。
JANコード、GS1-128、ITF-14など他のGS1標準シンボルは当サイトで作成できます。
関連ページ
執筆:Anna Smith | 公開日:2026年8月22日 | 最終更新:2026年8月22日
規格に関する記述はGS1およびJIS/ISOの公開仕様を参照しています。誤りはお問い合わせよりご指摘ください。