QRコード作成ツール
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QRコードとは
QRコードは1994年にデンソー(現デンソーウェーブ)が開発した2次元コードです。国内規格はJIS X 0510、国際規格はISO/IEC 18004として標準化されています。特許は開放されており、規格に沿った利用に許諾や使用料は不要です(「QRコード」は登録商標のため、商標としての使用には配慮が必要です)。
1次元バーコードと比べた最大の利点は情報量です。同じ面積で桁違いに多くのデータを格納でき、360度どの向きからでも読み取れます。3隅の切り出しシンボル(大きな四角)が向きを判定するためです。
誤り訂正レベル——最も重要な設定
QRコードにはコードの一部が汚れたり欠けたりしても復元できる誤り訂正機能があります。4段階から選べ、これが実務上いちばん影響の大きい設定です。
| レベル | 復元可能な割合 | 向く用途 |
|---|---|---|
| L | 約7% | 画面表示、汚れない環境 |
| M | 約15% | 一般的な印刷物(標準) |
| Q | 約25% | 工場・屋外・ラベル |
| H | 約30% | 過酷な環境、ロゴを重ねる場合 |
訂正レベルを上げると、同じデータでもコードのセル数が増え、模様が細かくなります。つまり印刷サイズが同じならセル1つが小さくなり、逆に読み取りにくくなる可能性があります。「Hにしておけば安全」ではありません。
判断の目安は、汚損リスクが高い環境ならQ以上、印刷面積が小さいならMに抑えてセルを大きく保つことです。
ロゴを重ねる場合
中央にロゴを配置する場合は誤り訂正で欠損を補うことになるため、レベルHを選び、ロゴの面積をコード全体の面積の10%以内に抑えるのが安全な目安です。30%まで復元できるからといって30%を覆うと、印刷のかすれなど他の要因と重なった瞬間に読めなくなります。3隅の切り出しシンボルには絶対に重ねないでください。ここが隠れると、向きの判定ができず読み取り自体が成立しません。
印刷サイズの決め方
QRコードの最小サイズはセル(最小の正方形)のサイズで決まります。実用上の目安は次のとおりです。
- セルサイズ:印刷物では0.4mm以上、できれば0.5mm以上。スマートフォンでの読み取りを想定するなら余裕を持たせてください
- クワイエットゾーン:四辺すべてに4セル分以上の余白。1次元バーコードと違い、上下にも必要です
- 読み取り距離:おおよそ「コードの一辺 × 10」程度の距離から読めると考えると設計しやすくなります。10mm角なら約100mm
クワイエットゾーンの不足は、QRコードで最も多い失敗です。デザイン上コードを枠線で囲んだり、背景の絵柄が縁まで来ていたりすると読み取り率が落ちます。四辺に白い余白を確保してください。
データ量と種類
QRコードはバージョン1(21×21セル)からバージョン40(177×177セル)まであり、データ量に応じて自動的に選ばれます。格納できる最大文字数はデータの種類と誤り訂正レベルで変わります。
- 数字のみが最も効率が良く、次いで英数字(大文字・数字・一部記号)
- 日本語(漢字)は漢字モードで効率よく格納できますが、それでも数字より大きくなります
- URLは短くするほど有利です。長いパラメータ付きURLはセル数を大きく増やします
実務上の原則は「入れるデータは最小限に」です。URLを短縮する、不要なトラッキングパラメータを外すだけで、コードの模様は目に見えて粗く(=読みやすく)なります。
色とコントラスト
白地に黒が基本です。色を変える場合の原則は「明るい背景に暗いセル」で、明度差を十分に確保してください。
白黒反転(暗い背景に明るいセル)は標準仕様ではありません。対応するリーダーもありますが、対応しないものもあります。不特定多数が読む用途では避けてください。
印刷後の確認
- 実寸で印刷し、セルサイズが設計値を満たしているか確認する
- 四辺のクワイエットゾーンが確保されているか目視で確認する
- 複数機種のスマートフォンで読み取る。iOS標準カメラとAndroidで挙動が異なることがあります
- 読み取り結果のURLや文字列が意図したものと完全に一致するか確認する
- 屋外・工場用途では、想定する汚れや光の条件を再現して検証する
参考にした一次情報
執筆:Anna Smith | 公開日:2026年8月22日 | 最終更新:2026年8月22日
本記事の規格に関する記述は、GS1およびJIS/ISOの公開仕様を参照しています。参照先は本文中に記載しています。
最終更新:2026年8月22日。規格・制度は改定されることがあります。実運用の前に必ず公式資料で最新情報をご確認ください。誤りにお気づきの際はお問い合わせよりご指摘ください。