バーコード種類ガイド

バーコードの種類一覧

JANコード・UPC-A・Code 128・QRコード・データマトリクスなど15種類以上のバーコードを、用途・データ容量・スキャナ要件とともに完全解説します。

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1次元と2次元バーコードの概要

すべてのバーコードは1次元(1D)2次元(2D)の2カテゴリに分類されます。この違いを理解することが、用途に合ったバーコードを選ぶ第一歩です。

1次元バーコードは横方向のバーとスペースの幅の組み合わせでデータをエンコードします。構造がシンプルで印刷コストが低く、過去40年間に製造されたほぼすべてのスキャナで読み取れます。ただし、格納できるデータ量は約80文字程度と少ないのが弱点です。

2次元バーコードは縦横両方向にデータを格納するため、数千文字を扱えます。また、コードの一部が破損・汚損していても誤り訂正機能により読み取り可能です。ただし読み取りにはイメージャー搭載スキャナまたはスマートフォンカメラが必要です。

選択の目安:商品を在庫データベースと紐づけたい場合は1次元バーコード、URLや詳細データをコード自体に格納したい場合やスマートフォンで読み取りたい場合は2次元バーコードを選択します。

1次元バーコードの種類

1D

JANコード(EAN-13) — 日本の小売標準

桁数:13桁(数字)用途:日本・国際小売商品スキャナ:レーザー・イメージャー

JANコード(Japanese Article Number)はEAN-13の日本国内での呼称です。スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどで販売するすべての商品に必要なバーコードです。日本の国コード(45または49)で始まる13桁で構成されます。取得にはGS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)への加入とGS1事業者コードの取得が必要です。JANコードを作成する →

1D

UPC-A — 北米小売標準

桁数:12桁(数字)用途:北米小売商品スキャナ:レーザー・イメージャー

UPC-A(Universal Product Code)はアメリカ・カナダの小売店で使用される12桁バーコードです。日本の小売店ではあまり使用されませんが、北米向け輸出商品には必須です。JANコードの先頭に「0」を付加した形になっており、EAN-13対応スキャナでUPC-Aを読み取ることができます。UPC-Aを作成する →

1D

Code 128 — 汎用1次元バーコード

容量:可変長・全ASCII文字用途:物流・配送・業務管理スキャナ:レーザー・イメージャー

Code 128は最も汎用性の高い1次元バーコードで、英数字・記号を含む全ASCII文字を高密度でエンコードできます。宅配便の配送ラベル・倉庫管理・社内番号管理・医療業務管理など幅広い用途に使用されます。サブセットA・B・Cの3種類があり、用途に応じて最適なものが自動選択されます。Code 128を作成する →

1D

Code 39 — 工業・軍用バーコード

容量:可変長・43文字用途:工業・製造・医療機器スキャナ:レーザー・イメージャー

Code 39は英大文字・数字・特殊文字7種を含む43文字をエンコードできる古参1次元バーコードです。チェックデジットなしでも動作するシンプルな仕様が特徴で、製造業・医療機器管理・図書館など各種業務システムで今も広く使用されています。Code 39を作成する →

1D

GS1-128 — サプライチェーン標準

容量:可変長・アプリケーション識別子付き用途:物流・医薬品・食品トレーサビリティスキャナ:レーザー・イメージャー

GS1-128はCode 128にGS1アプリケーション識別子(AI)を組み合わせた構造化データ形式です。GTIN・ロット番号・賞味期限・シリアル番号などを標準化された形式でエンコードします。大手小売業者への納品ラベル・医薬品のトレーサビリティ・食品の産地証明などに使用されます。GS1-128を作成する →

1D

ITF-14 — 外装ケース用バーコード

桁数:14桁(数字)用途:段ボール外装・パレット管理スキャナ:レーザー・イメージャー

ITF-14は段ボール箱・外装ケースに印刷する14桁バーコードです。粗面の段ボールへの印刷でも読み取り可能なよう、太いバーと広いクワイエットゾーンが設定されています。小売店への納品ケースやパレット管理に必要不可欠なバーコードです。ITF-14を作成する →

1D

ISBN — 書籍バーコード

桁数:13桁(EAN-13形式)用途:書籍・出版物スキャナ:レーザー・イメージャー

ISBNバーコードはEAN-13形式で978または979から始まる国際標準図書番号をエンコードします。書籍の流通・管理に必須のバーコードで、出版社は国立国会図書館を通じてISBNを取得できます。ISBNバーコードを作成する →

2次元バーコードの種類

2D

QRコード — スマートフォン読取対応

容量:最大7,089文字(数字)用途:URL・決済・マーケティングスキャナ:スマートフォン・2Dイメージャー

QRコードは1994年にデンソーウェーブ(愛知県)が開発した2次元バーコードです。スマートフォンの標準カメラアプリで読み取れるため、マーケティング・決済(PayPay・LINE Pay等)・電子チケット・Wi-Fi設定など幅広い用途に普及しています。誤り訂正レベルL(7%)〜H(30%)の4段階に対応し、ロゴを埋め込んだカスタムQRコードも作成できます。QRコードを作成する →

2D

データマトリクス — 工業・医薬品用

容量:最大3,116文字用途:電子部品・医薬品・航空機部品スキャナ:2Dイメージャー・スマートフォン

データマトリクスは非常に小さなスペースに大量のデータを格納できる2次元バーコードです。レーザー彫刻・ドットピーニング・化学エッチングで金属面に直接刻印(ダイレクトパーツマーキング)が可能なため、電子部品・航空機部品・医療機器の恒久的な識別に使用されます。データマトリクスを作成する →

2D

PDF417 — 身分証明書・搭乗券用

容量:最大1,850文字用途:運転免許証・搭乗券・IDカードスキャナ:2Dイメージャー

PDF417は複数行の1次元バーコードを積み重ねた構造を持つ2次元バーコードです。大量のテキストデータを格納でき、運転免許証(AAMVA規格)・航空搭乗券(IATA BCBP規格)・各種政府発行身分証明書に標準採用されています。PDF417を作成する →

2D

アステカコード — 交通チケット用

容量:最大3,832文字用途:交通機関チケット・乗車券スキャナ:2Dイメージャー・スマートフォン

アステカコードは中央の正方形を中心に同心状のパターンを持つ2次元バーコードです。QRコードと異なりクワイエットゾーン(余白)が不要なため、非常にコンパクトに印刷できます。欧州の鉄道・バスチケットや一部の航空搭乗券に使用されています。アステカコードを作成する →

バーコード比較表

種類次元最大容量文字種主な用途
JANコード(EAN-13)1D13桁数字のみ日本・国際小売商品
EAN-81D8桁数字のみ小型商品
UPC-A1D12桁数字のみ北米小売商品
Code 1281D可変長全ASCII物流・業務管理
GS1-1281D可変長全ASCII+AIサプライチェーン・医薬品
Code 391D可変長43文字工業・製造・医療機器
ITF-141D14桁数字のみ外装ケース・パレット
ISBN1D(EAN-13)13桁数字のみ書籍・出版物
QRコード2D7,089文字全UnicodeURL・決済・マーケティング
データマトリクス2D3,116文字全ASCII電子部品・医薬品
PDF4172D1,850文字全ASCII身分証明書・搭乗券
アステカコード2D3,832文字全ASCII交通チケット

用途別のバーコード選び方

日本国内の小売商品を販売する場合

スーパー・コンビニ・ドラッグストアなど小売店への納品にはJANコード(EAN-13)が必要です。外装ケースや段ボールにはITF-14を使用します。取得にはGS1 Japanへの加入が必要です。

物流・配送ラベルに使用する場合

宅配便の配送ラベルや社内の物流管理にはCode 128を使用します。大手小売業者への納品で賞味期限やロット番号の管理が必要な場合はGS1-128が適切です。

QRコード・スマートフォン読取に使用する場合

マーケティング・決済・電子チケット・Wi-Fi設定など、消費者がスマートフォンで読み取る用途にはQRコードが最適です。

小型部品・医薬品に使用する場合

極小スペースへの印刷やダイレクトパーツマーキングが必要な場合はデータマトリクスを選択します。

書籍・出版物に使用する場合

書籍の裏表紙にはISBNバーコード(EAN-13形式)を使用します。ISBNは国立国会図書館から取得できます。

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よくある質問

最も一般的なバーコードの種類は何ですか?
JANコード(EAN-13)・UPC-A・Code 128・QRコード・データマトリクスの5種類が世界中で最も広く使用されています。日本の小売現場では特にJANコードとQRコードの使用頻度が高いです。
商品のバーコードにはどの種類を使えばいいですか?
日本国内の小売商品にはJANコード(EAN-13)を使用します。外装ケースにはITF-14が必要です。物流ラベルにはCode 128またはGS1-128、URLやスマートフォン読取にはQRコードが最適です。
JANコードとEAN-13は同じですか?
はい、JANコードはEAN-13の日本国内での呼称で、構造は完全に同じです。JANコードは日本の国コード(45または49)で始まります。
QRコードを小売のPOSシステムで使用できますか?
現在の一般的なPOSシステムはJANコード(1次元)を前提としているため、QRコードのみでは対応しきれないことがあります。ただしGS1が推進するSunrise 2027により2次元バーコードへの対応が国際的に進んでいます。
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