資産管理バーコード作成ツール
履歴はありません。
固定資産管理ラベルの要件
資産管理のバーコードは、在庫用とは要求が根本的に違います。在庫ラベルは商品が出荷されれば役目を終えますが、資産ラベルは5年、10年と貼られたままです。設計時に見るべきは「読めるか」ではなく「10年後も読めるか」です。
ラベル素材——紙は使えない
固定資産に紙ラベルを貼ると、数年で角がめくれ、汚れ、印字が薄れます。実務で使われるのは次の素材です。
| 素材 | 耐用 | 向く対象 |
|---|---|---|
| PET・ポリエステル | 長期 | 屋内什器、OA機器 |
| アルミ・金属プレート | 非常に長期 | 屋外設備、機械 |
| 強粘着ラミネート | 中〜長期 | 頻繁に触れる機器 |
| セキュリティラベル(剥がすと破断) | 長期 | 持ち出し管理が必要な資産 |
特に金属面へ直接刻印する運用では、Data MatrixのDPM(直接部品マーキング)が選択肢になります。ラベルと違い剥がれず、高温や薬品にも耐えます。
貼付位置の統一
資産管理で最も時間を浪費するのが「ラベルを探す時間」です。棚卸のたびにPCの裏をのぞき込むことになります。
資産種別ごとに貼付位置をルール化してください。たとえば「ノートPCは天板手前」「デスクは天板裏の左手前」「什器は正面右下」のように決め、資産管理台帳にも記録します。
番号体系
資産番号は会計上の固定資産台帳と紐づくため、途中で振り直すことが極めて難しい番号です。最初の設計が長く効きます。
- 取得年度を含めるかは慎重に——「2026-0001」のような形式は直感的ですが、年度をまたぐ資産の移管や、中古取得資産の扱いで例外が発生します
- 拠点コードを含めるか——資産は移動します。拠点を番号に埋め込むと、移設のたびにラベルを貼り替えることになります。拠点は台帳側の属性として持つほうが柔軟です
- チェックディジットの検討——目視で番号を転記する運用が残る場合、誤記を検出できます
棚卸の実務
資産の棚卸は在庫と違い、「あるはずのものが見つからない」ことの確認が目的です。読み取れたものを記録するだけでなく、台帳にあって読み取られなかった資産のリストが成果物になります。
ラベルが読めない資産が出た場合、その場で再発行できる体制があると棚卸が止まりません。一括作成ツールで予備ラベルをまとめて用意しておく方法もあります。
持ち出し・貸出管理
PCや測定機器のように持ち出される資産では、資産ラベルに加えて貸出者を識別する仕組みが必要です。社員証のバーコード(ID用バーコード)と資産ラベルを続けて読み取り、貸出記録とする運用が一般的です。
リース資産・貸与品の扱い
所有権が自社にない資産——リース機器、顧客からの預かり品、貸与PC——は、自社資産と番号帯を分けて管理してください。棚卸時に会計上の固定資産と混在すると、資産計上額が合わなくなります。
ラベルの貼付にも配慮が必要です。リース品は返却時に原状回復を求められることがあるため、剥離しやすい粘着剤を選ぶか、貼付可否を事前に確認します。返却時に糊残りで請求されるケースがあります。
除却時の運用
資産を廃棄・売却する際は、ラベルを剥がすか、除却済みであることが分かる処理をしてください。剥がさずに廃棄すると、リサイクル業者や中古市場で自社の資産番号が読める状態のまま流通します。セキュリティラベル(剥がすと破断するタイプ)を使っている場合は、破断させたことを記録します。
関連ページ
最終更新:2026年8月22日。誤りにお気づきの際はお問い合わせよりご指摘ください。