図書館バーコード
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図書館のバーコード——3種類を区別する
図書館業務では性質の異なるバーコードが併存します。まずこの区別が出発点です。
| 種類 | 内容 | 発行 |
|---|---|---|
| 資料バーコード | 1冊ごとの固有番号(蔵書番号) | 図書館が付与 |
| 利用者バーコード | 利用者カードの会員番号 | 図書館が付与 |
| ISBN/書籍JANコード | 書名の識別(同じ本は同じ番号) | 出版社 |
重要なのはISBNは1冊を特定できないことです。同じ本を3冊所蔵していれば3冊とも同じISBNですが、貸出管理には「どの1冊か」が必要です。そのために資料バーコードを別途貼付します。
資料バーコードの設計
蔵書番号は一度貼れば除籍まで変わりません。設計上の要点は次のとおりです。
- 意味を持たせない連番——分類や配架場所を番号に含めると、書架移動や分類変更のたびに矛盾します。配架情報はシステム側で持ちます
- 桁数に余裕を持たせる——除籍した番号を再利用しない運用が一般的なため、蔵書数より多くの番号を消費します
- チェックディジット——目視で番号を扱う場面が残るため、誤記検出があると有効です
形式はCodabar(NW-7)が図書館で広く使われてきました。既存システムとの互換性がなければ、Code 128のほうが印刷幅が狭く扱いやすくなります。
貼付位置——書架での読み取りやすさ
資料バーコードの貼付位置は、館内の作業効率に直結します。
- 裏表紙の右下が一般的です。カウンターで本を裏返す動作が自然に読み取り姿勢になります
- 既存のISBNバーコードに重ねない——重ねると、どちらを読むかスキャナーが迷い、誤読の原因になります。十分に離して貼ってください
- 館内で統一する——位置がばらつくと、1冊ごとに探すことになります
- 透明ラベルで保護する——貸出が多い資料ほど擦れます。ブックコートフィルムの下に貼るか、上から保護フィルムをかけます
利用者カード
利用者バーコードは個人情報と直結するため、番号設計に配慮が必要です。
- 生年月日や電話番号など、推測可能な情報を番号に含めない
- 連番だと他人の番号が推測できるため、チェックディジットを併用するか、連番以外の採番を検討します
- カードは財布内で擦れます。PET素材やラミネート加工を推奨します
ラベルのまとめ出力
受入時にまとめてラベルを作成する場合は、一括作成ツールでA4のラベルシートに出力できます。ラベル用紙の面付けに合わせて余白を調整してください。
装備作業の流れ
受入から配架までの装備工程でバーコードを扱う順序は、館によって差がありますが、基本形は次のとおりです。
- 受入検品——納品書と現物を照合
- 蔵書番号の付与——システムに登録し、資料バーコードを発行
- ラベル貼付——資料バーコード、請求記号ラベル
- ブックコート——保護フィルムで覆う
- 配架
ラベル貼付をブックコートの前に行うのが一般的です。フィルムの下に入れることで剥がれと汚れを防げます。ただし貼り直しができなくなるため、貼付前に読み取り確認をしてください。
相互貸借(ILL)での注意
他館へ資料を貸し出す場合、相手館のシステムは自館の蔵書番号を認識しません。ILL用の伝票番号を別途用意し、資料に添付する運用が必要です。資料本体のラベルの上に別のラベルを重ねると、返却時に自館のバーコードが読めなくなります。
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最終更新:2026年8月22日。誤りにお気づきの際はお問い合わせよりご指摘ください。